「HO」の提議
鉄道模型の規格として世界に知られている「HO」は、正しい提議は「1フィートを3.5mmに縮尺して作る鉄道模型のことです。この提議に従って造る鉄道模型の規格が「HOスケール」です。分数での縮尺に換算するとほぼ「1/87」に相当します。正確には1/87.085‥となりますが、実用上1/87でほとんどの場合、誤差が問題を起こす事はありません。
日本ではかなりの範囲で「HOスケール、HOゲージ、とは 1/80縮尺、(ゲージ)線路内幅16.5mmで作る鉄道模型の規格」と勝手に誤解され、多くの鉄道模型業界関係者、解説者ですら、この誤った認識を持っていますが、自分の不勉強を棚に上げた完全な誤りです。
「HOスケールは1/87、HOゲージは世界標準軌の1,435mmを16.5mmとして造る」という「ナショナル・モデル・レイルロード・アソシエーション」※の規定が欧米、韓国、中国の鉄道模型関係者の共通認識になっています。日本の特許庁もこの規定を採用しています。
※NMRA=全米鉄道模型協会。本部はテネシー州チャヌーガにあり、76年の歴史を持つ。筆者も長年の会員