撮影用土手の製作(プラスター技法の基礎) VOL.3
写真左:プラスターを塗らない土台部分や端面は汚さぬよう、マスキング・テープと古新聞で覆います。
写真右:厚手のキッチン・ペーパーを5~10cm角ぐらいに切ります。斜面の全面を覆うのに必要な枚数の2割増ぐらいを用意します。二重重ねのものは剥がし分けて一重にします。
写真左:いよいよプラスターを溶きます。プラスターは石膏に似ていますが、ずっと安価な壁材で、左官材料店に行けばセメント袋単位で売っています。最上級のものでも20kg袋で2,000円程度です。石膏は硬化が早いため、こうした大きいものへの塗り付けには向かず、きめが細か過ぎて、彩色も色が染み込みにくいも難点です。保存に関してもプラスターは石膏より変質しにくいのが助かります。容器の1/4ほどにまず水を入れ、その水面にひたひたになるまで、プラスター粉をぱらぱらと撒くように散らしながら入れていきます。入れ終わったら、5分ほど静かに置いて、水が粉全体に染み渡るのを待ちます。
写真右:プラスターをしっかり硬化させるコツは、十分、均等に水を吸わせることと、空気をたっぷり練り込むこと。へらや板切れで10分ほど、反転を繰り返し攪拌しますが、工具店やDIY店で売っている、電気ドリル用の攪拌アタッチメントを使うと、作業効率も上がり、練り込みも確実になります。